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木枯らし忠次郎

 投稿者:布施院  投稿日:2018年10月28日(日)06時59分20秒
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  ハロウイン殺人事件(?)の話はぞっとしますが、雄猫のStuart君のお話と、彼の写真、とくに、彼の目に、ある意味、言葉を失って、すぐにレスポンスを書けませんでした。 よくぞ生き延びたね、シチュウ君。 彼の過ごしたつらい日々のことは、その目が、すべてを語っているように思えます。 ほとんど人間不信というか、かけてくれるな薄情け、なでてくれなくていいから餌をくれ、とでも言っているようなその目付にむしろぞっとするような、かわいそうなきがするような、生き物としての尊厳というか、やせても猫! という気概を感じるような気がします。 受けた情けも薄く、餓死寸前でもプライドだけは捨てなかったのね、シチュー君、偉い!

シチュー!とか呼ばれて、尻尾を振ってにじり寄るような根性では、猫の皮をかぶった犬だ。 自分が腹が減った時だけ、愛想よくして、とりあえず飢えをしのげば、横になるか散歩にでかけるか、自分勝手に生きてこそ猫だ。 たとえ主君が命令しても、訊く耳をもたない、嫌なことを命じられるぐらいなら浪人であることを選ぶ。

サラリーマンや木っ端役人として上司・上官こびへつらい、嫌なことを耐え忍び、汚れ役を引き受け、屋台でやけ酒を飲み、腹いせに帰り道にすれちがった猫をけっとばし、家に帰れば、家庭内暴力を振るう、まではしなくても、ストレスで生きている喜びの無い人生を送るよりも、一人、自らの信じる道、すきなことをして生きていく、なんて、ことにあこがれていた自分とどこか映像がダブって見えてしまいました。

あー、だからすぐにことばがでてこなかったんだ。 それも、彼は花の盛りを過ぎて、老齢に達し、身体は昔ほどいうことはきかない。島田省吾最後の独り舞台、白野弁十郎を思い出します。
不細工な顔の老人にして、かなわぬ恋に落ちた男が、死に向かって刀を抜いて最後の戦いを挑み、息絶える。 うーん、そんな映像ともどこか重なる。

スチュアートと聴いて、思いだすのは、映画俳優のJames Stuartですが、どこかJames Stuartの風防に似ていた僕の父親の戦後のどさくさの中での六でも無いひどい人生なども思いだすなぁ。

その目が、忘れられない。 言葉にならない。 ハロウィンでにぎわう巷をよそにひとり寝そべる木枯らし忠次郎、あっしにはかかわりのないことでござんす。
 
 
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