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冬のバイク一人旅

 投稿者:布施院  投稿日:2018年 2月11日(日)22時55分44秒
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  お昼ご飯を家族と食べてから、一休みしたあと、一人で、どこに行く当てもなく、ぶらりとバイクで出かけました。 休日の買い物の自家用車やトラックでごった返す大通りを避けて、田舎道に入ると、稲を刈り取った後の田んぼのなかの農道になり、利根川沿いの田んぼ道はあたりに高層住宅もなく、空が広い。

やがて、利根川を渡る橋からははるかに筑波山がその姿を現す。 ふと、その筑波山にいってみたいという気分がわき、道路標識と感を頼りにバイクを北に向けては走らせることになった。 曇り日の冬の北関東の農家の表情はどことなく寂しく暗いけど、きっと家の中では暖かいものを飲んだり食べたりしているのかな、などと想像しながら、人気のない、街道を北に走る。 木々は葉を落としていて、黒々とした幹や枝が寒空に鋭く見える。

狭い道幅の田舎の街道は、くねくねと曲がり、北関東も山が近づくと高低差も多くなる。 久しぶりの遠乗りにバイクのエンジンもはじめのうちは調子が出なかったが、徐々にスムースに回転するようになった。

制限速度時速40kmの田舎道もつい、それをはるかに超える速度で進行してしまう。 時折のぞく太陽が、陰惨な北関東の冬景色を明るいのどかな風景に変えてくれる。 天空に広がる黒雲が何かドラマチックなことが起きそうな予感をくれる。 西洋の風景画にみられる雲の様子を思い起こさせる。

あえて高速道路を避けて、一般道を走行しているので、筑波山への直線ルートは無い。 道路標識と脳内地図が頼りの走行なので、筑波山にはなかなかたどり着かない。 しかし、その知らない通りのカーブを曲がった次の風景の変化が飽きさせない。 森の中の道を通過するときには、やはり森のにおいがヘルメットの中まで入ってくる。 懐かしい香りだ。

で、いよいよ筑波山のふもとにたどり着き、急こう配のWinding Roadとなる。 かつて、ここは命知らずのバイク野郎のレース場と化していた場所で、ずいぶんと死亡事故や自動車との衝突などで有名になった場所だ。 箱根や大垂水のWinding Roadと同じで、北関東野郎らのレース場のようになっていたところだけど、バイクで走るのは楽しい。 カーブを回る時には、車体をかなり倒して走りこまないと、崖に衝突するか、山を転がり落ちることになる。 あまり倒しすぎれば当然転倒する。 転倒すれば、200㎏近いバイクを坂道で起こすのは大変な苦労だ。 転倒してどこかぶつけていれば、まず、一人ででかいバイクを起こすのは無理。 だから、僕の場合はこわごわゆっくりとカーブを切るしかない。 筑波山の車の行き止まりには筑波山神社、ロープウェイ乗り場、温泉旅館と、がませんべいとか売っている土産物屋があるだけで、あこがれて向かった山にしてはあまりにも世俗的風情にやや失望感を味わう、が、まぁ、だいたいそんなものです。

で、そこは長居をせずに、家路を目指す。 時計はすでに夕方の5時を指している。 筑波山を下り終えたところで、それまで厚い雲に隠れていた太陽が、地平線に沈む前にちょっとだけ顔をだした。 その赤い顔の光を受けて、さっきまで、陰鬱にそびえていた筑波山が赤銅色に光輝いたのは、ほんの10数分だった。 そこからすぐに日は暮れ始め、気温も急速に冷えてくる。

十分な防寒対策もしていないので、徐々に体が冷えてくる。 体が冷えると、硬くなるので、バイクの操作がぎごちなくなる。 でも、真っ暗になる前に家路を急ぎたいので、バイクを飛ばす。 飛ばすと余計に寒い、けど、仕方がない。

暖かい飲み物や甘いものが頭をかすめる。 帰る場所があるということはいいことだ。 Jim Reevesの歌に、雪の中を馬を引いて帰宅途中の男が家で待っている妻のことや彼女のつくってくれるクッキーなどのことをおもいだしながら、結局馬とともに家の一歩手前で雪に埋もれて死んでしまう歌があったのだけど、そんな歌を思い出したりしながらバイクを飛ばす。
その歌の題名を思い出せないので、ビロードの歌声、Jim Reevesのヒット曲をご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=8fjaj7j2rTY
ガンガン飛ばしたおかげで、午後6時半ごろには帰宅できて、ほっとしたところでした。

自作の梅酒のお湯割り、これがうまいんだな、寒いときは、これをいっぱいひっかけて、食べるあったかい夕飯がおいしい。 一人旅は楽しい、けど、帰宅もうれしい。
 
 
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