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衆院選の民主党比例東海ブロックで初当選した磯谷(いそがい)香代子氏(43)が注目を集めている。同党の比例候補者が足りなくなるため、公示3日前に打診を受けしぶしぶ名簿に登録。国会議員になるつもりはなかったが、同ブロック最下位の41位でまさかの当選。16日召集予定の特別国会での初登院に向けて3日にはスーツを購入。「スーツを持つと、国会まで半歩前進したよう」と気を引き締めた。
磯谷氏は名古屋駅近くのデパート婦人服売り場を約1時間回り「落ち着いた印象を与える」と、ベージュのスーツやワンピースなど5点を購入。「値段を見ずに(思い切って)買わないと。普段と1ケタ違うから」と財布を気にしていたが、スーツ上下約4万6000円で「予算内に収まった」とホッとした様子だった。
出馬の打診を受けたのは公示3日前の朝。比例代表の候補が不足するとみた同党の小沢一郎代表代行が「誰かいないか」と谷岡郁子参院議員に連絡。「谷岡氏の知人の中で仕事を辞める必要がなく、立候補に必要な住民票などをすぐに出せる人」という条件に合ったのが磯谷氏だった。
断り切れずに名簿に記載され、選挙戦のキャッチフレーズは「一般人を国会へ!」。街頭に立ったのはわずか2回だ。
先月31日午前2時、当選の知らせを受けると「まさか自分まで議席が回るとは…」と苦笑い。スタッフから「代議士」と呼ばれると「両親が天国でひっくり返っとるわ」と三河弁でおどけた。
この議席はみんなの党が獲得したものだったが、同党の重複立候補者が小選挙区の得票で比例復活要件を満たさず、議席が民主党へ割り当てられ“棚ぼた”で当選した。
正社員として働いたのは過去に1年間だけ。病気がちの両親の看病をしたりと、定職にはつかずパートやアルバイトを転々とし、現在は友人のデータ処理の仕事を1日2時間ほど手伝う日々。昨年母が亡くなり、仕事が手に付かない時期もあったという。打診に対し「腰が抜けそうだった」「(05年衆院選で自民党の公募を経て候補者となった)杉村太蔵君のほうがまだマシ」と周囲に漏らしたという。
当選後は取材依頼が殺到し、スーツを買うだけでも10社以上のマスコミが密着取材。買い終えて「気は引き締まったが、まずは勉強」と自らに言い聞かせた磯谷氏。「将来にリアルな不安を感じている私が、当事者として声を上げていきたい」と抱負を語った。
◆磯谷 香代子(いそがい・かよこ)1965年(昭40)10月15日、愛知県生まれの43歳。88年愛知県立大文学部卒。01〜02年ごろ、愛知万博に向けた市民プロジェクトに参加した際、谷岡氏と知り合う。03年、金融系の企業に就職、1年後に退職。趣味は性格占い。独身。
衆院選で当選、初登院用
の服を試着し笑顔を見せ
る民主党の磯谷香代子さん
Photo By 共同
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/09/04/02.html
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